質と量

レコーディングまであと2日

今日は長いですよ(笑)


自分が表現したい音楽とは何だろう?
生活していく上で必要な仕事としての音楽なんだろうか?

演奏しているときは必死でそんなこと考える余裕はないけれど、
終わって帰路の途中に電車乗って、街にいる色んな人たちを見ながら考えてしまう。
みんな家族や生活や仕事を持って日々過ごしているんだろうって。
僕もその一人ではある。
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「どこで演奏してるとか、誰と演奏してるか」
なんてことを自慢気に話されると、無性に悲しくなってくる。
そんな不安定な要素をいまさらって感じだ。

何を演奏してるのかってのが一番大切なこと。
有名・無名にかかわらず、そんな肩書きで音楽をしてる人たちはいたりする。


質の人量の人って考え方を自分なりにしている。
簡単にいえば人気は量、人望は質。

質の人ってのは、やはり知識や技術や教養が必要だと考えているし、
量の人ってのは何よりも上昇志向や成功願望が強い人。
そりゃどちらも必要なものではあるし、どちらが悪いというわけじゃない。

質の人はルールを守るのはもちろんだけど、それだけじゃなくマナーも守る。
「ルール」と「マナー」は似ているようだけど違うもの。

赤信号で止まって、青信号で渡るのはルール。
でもマナーってのは、もしそこにお年寄りがいたら手を差し伸べてあげる。
「どうぞ、お先に」って言ってあげられる。
ともすれば、それはとても疲れる行為。
だから我慢できる意志を持ち合わせてないといけない。

ただ「質」を重んじる人間のほうがいいかというと、そうとは限らない。
そんな生き方はやはり楽ではないし、そうなりたいとしても時間がかかる。

「量」を重んじる人のほうが早く出世したり、目立ったりする。
すぐに結果を出そうとして、徹底して「量」を求めていけば早くに成功できるかも。
だけど早い時期に失敗する可能性もあるんじゃないかと。

「質」の人は時間がかかるけれど、まず沈まない。
まぁ、早く出世するか、長く沈まないかってこと。
そういう意味で、
オンリーワンで勝負できるってのはとても上質だ。
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挫折を知らなかった「量」人間も、いつか経験する。
そこでどう変わるかが勝負になっていくんだろう。

出る杭は打たれるんだから、思うようにいかないことはたくさんある。
音楽できなくなってしまう状況に陥ってしまうとき。
でもそこにその後に何かが加わるかどうか。
たぶん「質」的なものが加わってくるんだろうけど。


背伸びした自分はやっぱり苦しい
等身大の荒武裕一朗でいられればいい。
たくさんの人たちに助けられながら、毎日を生きているわけです。
自分は生かされている。

重いハンディキャップを持った人たちが自分の力では生きていけない現実。
14年前、脊椎損傷(首の骨折れた)で僕もそんな憂き目に遭い、
全介助を余儀なくされた。自分の力で動くことができない非力さや情けなさ。

その事故でたくさんの人たちに迷惑をかけてしまった。
1stアルバム発売記念ツアーもすべてキャンセルすることになった。
今こうして何事もなかったかのような生活を送っていますが、

あれは奇跡だったんだ。

見えない力に守られたんだと今でも思っています。
だからこそ、もっと真摯に自分の人生と向き合い、
今出来ることを全力でやりとげる使命がある。

情けないですが、僕は忘れやすく出来ている人間のようでして
こうやって書き記し、もう一度いろんなことに思いを巡らすことでしか
その痛みや苦しさを振り返ることが出来ません。

他人の嬉しいことや楽しいことは
たくさん聞こえてくるけれど、
人の痛みや苦しみはなかなか聞こえてこない。

もしも聞こえてきたところで自分は何ができるか?と考えたとき
僕はその人たちに音楽を届けるしかない。

辛い時間が少しでもなくなるように
また前を向いて頑張れるように
入院中、Paul McCartneyの唄う「Blackbird」に僕が救われたように。

どんなときも絶対に諦めない。
必ず自由になれるときはやってくる!
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You're only waiting for the moments to be free.

レコーディングは気負わず、いつもの自分を表現するのみ。
上の写真のようにリラックスだな(笑)

レコーディング直前ライブ!
11月27日(金)
荒武裕一朗p & 三嶋大輝b デュオ
池袋インディペンデンス
開演 20時〜 ¥2,600






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by arapf331 | 2015-11-26 16:36 | Jazz | Comments(0)

腹立てず 心は丸く 気は長く おのれ小さく 人は大きく!荒武裕一朗


by あらちゃん