Memories with Mr.Poo in N.Y

先日、菊池雅章さんが亡くなった。
日本を代表するピアニスト。またレジェンドが1人いなくなってしまった。

ニューヨーク在住で、日本に帰国されるとライブに駆けつけた。
そんなプーさん(愛称)に初めてニューヨークでレッスンを受けた記録。
本田珠也さんの紹介でプーさんのレッスンを受けさせて頂きました。

今から9年前の2006年。
僕が32歳の時でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2006年5月25日(水)
今日は昼ぐらいに起きて、早速買出しへ。
近くのDeliで惣菜たっぷりと買い込み、部屋で食事。
インターネットカフェを見つけて、そこから日本のみなさんにメッセージを書き込む。

一旦ホテルに戻り、歩の携帯からプーさんに電話。
「今日の午後に来なさい!」
とうとうプーさんからレッスンを受けられる!!
まず教えたりすることをしない方が時間を作ってくれたことに感謝。
そして、珠也さんの紹介が無かったら実現不可能だったろう・・。
覚悟を決めてチェルシーのW20 st 7aveにある自宅にお邪魔した。
 
部屋が広い!!
Garageタイプでスタインウェイピアノや様々なシンセ類が並べられた楽器室。
奥のリビングに通され、同居しているあきこさんに紅茶を頂いた。
初めてちゃんとお話させて頂き、緊張しながらもジャズ談義に花が咲いた。
b0122712_10501556.jpg

b0122712_10505638.jpg


プーさんが日本での活動からNYに移って約30年。
大変だったと思うが、この生活を見てやはり素晴らしいピアニストなんだと実感した。
ピアノを弾きながらタッチやフレーズのアクセントやスピード感のアドバイスを頂いた。
なぜプーさんの音があれだけ緊張感に満ちているのか、少しだけ分かった気がした。

8月に日本で発売になるG.Osby(as)とのデュオアルバムのラフミックスのCDRを
プレゼントしてくれた。あとプーさんのソロピアノ作品集も頂いてしまった。
研究するぞ~!
b0122712_10532695.jpg

あれだけのキャリアを持ちながらも、なんとも気さくな方でした。
プーさんが食事を作ってくれるというので、お言葉に甘えて買い物に出かけた。
有機野菜しか食べない、アボガドのソースが大好き、ビールはメキシコの黒、
とこだわり満載。
プーさんと話をしていると、付き合ってきた出てくるミュージシャンの名前が半端ない。Miles,Rollins,Motian,Henderson,などキリがないくらい。さすが!

とっぷり日も暮れて夜11時、プーさんとあきこさんに見送られて自宅を後にした。
最高な1日だったなぁ。


5月27日(金) NY5日目
夕方から、プーさんのレッスン予定だったので電話して、自宅に5時に到着。
今日はプーさん所有のスタインウェイピアノの鍵盤に錘が入っていると教えてくれた。
確かに鍵盤が重い。しかし象牙の鍵盤は弾きやすい。
1800年代の貴重なピアノらしい。お茶を飲みながら、ピアニスト談義に没頭した。
b0122712_1123673.jpg

b0122712_1131656.jpg
 
なんとも不思議な方。包み隠さず全て教えてくれる。愛に溢れている。
世界を舞台に活躍されていることを本当に心から嬉しく思う。

なんと!
P.motianトリオのリハが帰国する月曜にあることが決まってしまった~!
ベースはラリー・グレナディアに、フロントがクリス・ポッター。
豪華なメンバーに溜息が出ます。次回は必ずスケジュールチェックは必須だな。
「日本に帰る前にもう一度食事でもしよう」と、誘って頂いたので喜んでOKした。
 
 
その後は各々自由行動。
歩と二人で近くの「Smalls」へ徒歩で移動。
一度閉店を余儀なくされたSmallsだが、再開したと知って嬉しくなった。
b0122712_11104550.jpg

ホテルに戻り、色んな事(プライベートな事も含め)を歩と明け方まで話し合っていた。
空が明るくなり眠気に誘われ一気に眠りについた。


5月29日(日) NY最終日
さっき寝たのにもう起きていた。日本じゃ考えられない生活をしている。
シャワーを浴びてロビーに集合。今日はNY最終日。時間が進むのが本当に惜しい。

ホテルからプーさんに電話して5時にお邪魔する旨を伝え、最後の買い物に出かける。
この日の7th Aveは露天市みたいな感じで歩行者天国になっていた。
昼食は歩と久しぶりにそばを食べようということで立ち食いそば屋へ。
日本人がやっていると思いきや、スパニッシュ系の気前の良い人だった。
「日本語下手でゴメンね」なんて声をかけてくれる。
歩と一斉にお土産を買いに回る。一旦お土産をホテルに置いてプーさんの自宅へ。

チェルシーでケーキやサラダを買ってお邪魔する。
今日は1950年代に現代クラシックの前衛的なものを聴かせて頂いた。
もう入手困難なものはCD-Rに焼いて日本の自宅へ郵送してもらえることになった。
なんとやさしい方なんだろぉか!!!!
b0122712_11114326.jpg

プーサンとあきこさんに煎れてもらうお茶も今日が最後と思うと淋しくなる。
明日からのVillage VanguardでのP.motian(ds)とのライブのため、早々とおいとまする。
プーさんから発せられるオーラの凄さに驚いた。ほんとに66歳とは思えない。
10月の日本ツアーで会う約束をしてプーさん宅を後にする。

貴重な時間を本当にありがとうございました!!


軽い睡眠をとって、シャワーを浴びて帰り支度を始める。
10時半にツアリストがホテルロビーに迎えに来てくれて、一路JFK空港へ向かう。
出国審査を終えて早々と機内に乗り込んだ。離陸後は食事以外は歩も僕も爆睡状態。
あっという間に成田に到着。


リムジンバスの渋谷行きに乗り込んだ。
明日からまた日本で頑張ろう。
そしてまたNYへ行こう!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めてのニューヨークで、しかもプーさんのレッスンを受けさせて頂いた。
たくさんの事を教えてくれて、心から感謝しております。

プーさんが逝ってしまった。享年75歳。
プーさん、安らかに眠ってくださいね。
本当にありがとうございました。

もう一度プーさんのピアノを生で聴きたかった。

[PR]

by arapf331 | 2015-07-14 11:35 | Jazz | Comments(0)  

名前
URL
画像認証
削除用パスワード

<< 音楽の神様へ 変化の時 >>